H10.45
布製人形
Doll
ウイルタ
Uilta
北海道 / 網走
Hokkaido / Abashiri
1997年
布
北川アイ子作
ウイルタ語で人形のことをホホ―(xoxoo)とよぶ。材質は問わず、布のものも、草のものも、紙のものも人形をそう呼ぶ。
ウイルタはサハリンの先住民族であるが、戦後北海道へ移住してきた人びとがいた。その一人、北方少数民族資料館ジャッカ・ドフニ(閉館)の館長の北川アイ子氏が作ったのがこの人形である。
平成9年に北方民族博物館で開催した人形作りの講習会にあわせて、かつての記憶を呼び起こしながら作成した。北川氏がこどもの頃は、布がいまほどは豊富に手に入るわけではなかったといい、だから当時のものよりは少しばかりたっぷりとした体と衣装になっているかもしれない。
(北方民族博物館だより No.57) |