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H15.80 トナカイ角製採集具<根掘り具> コリヤーク ロシア/カムチャツカ/オッソラ Reindeer Antler Root Digger Koryak Russia/ Kamchatka/Ossora 2003年製作 Mariya I. Pritchina作 14p コリヤークは植物を食料として利用してきた。野生の根茎類の採集にはこのような掘り具を使う。 和名タデ科ミチヤナギ属の1種(Polygonum sp.)は8月終わりから9月初めにかけて、花が落ちたあとに根を集める。秋の終わりなら生のまま、トナカイの生の肝臓と一緒に混ぜて食べる。冬用には天日干しする。 和名カラフトゲンゲ(Hedysarum hedysaroides)は晩春の6月頃のまだ葉が出ていない時、あるいは秋の終わりに掘る。生のままアザラシ油につけて食べる。冬用にはきれいにむいて乾燥させる。 鈴は、野生動物が近づかないようにしたり、連れがいるとき自分がどこにいるのかを相手にわからせるためにつけているといわれている。 参考 呉人惠、齋藤玲子 2005「トナカイ遊牧民コリャークの植物利用に関するレポート」『北海道立北方民族博物館研究紀要』14:63-92 (北海道立北方民族博物館資料目録11) (2020.4.18) |
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