H9.23

木製イヌ橇模型

Model of Dog Sled

コリヤーク

Koryak

ロシア/パラナ

Russia/ Palana

l.68.0xw.27.5xh.32.0

イヌぞりは北方地域で広く用いられる移動手段のひとつです。

二本の滑走版にはほぼ等間隔で、四組の支柱が立てられ、前の部分には弓状の木枠が水平に皮ひもで取り付けられています。

最前列の支柱の位置には弓状の木枠が垂直に取り付けられていますが、これは進行方向を調節するためのハンドルの役割を果たしています。

ドライバーは左手でこの木枠を掴み、右手でブレーキを操作しました。

実物のそりは滑走板の長さが3-3.5m、ハンドルの部分の高さは1-1.2m程度で、木の部分、特に滑走板には白樺財が用いられていました。

このそりの前部の木枠に引き綱を結びつけ、それにイヌを二頭一組で6-7組、二列縦隊でつなぎ、そりをひかせていました。

 

 

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